天若湖アートプロジェクト2007
「天若湖アートプロジェクト2007」(同実行委員会主催)、京阪神地区の水源である日吉ダムのダム湖に水没した集落の夜景を湖面上に再現するイベントを中心に開催され、、今年で3回目を迎えたイベントです。まぼろしの夜景を見る、流域の文化に思いをはせる、という経験をみんなで分かち合うことで、上流と下流、流域の市民の間での共感的理解を創り出そうというイベントです。
昨日(8/19)には、丹波から京の都へ木材を運んだ筏を、60年ぶりに再現しよう、という「桂川筏イベント 筏をつくろう」が実施されました。地元、日吉町森林組合の協力も得て、地元産の木材を使い、かつて筏師をされていた亀岡市保津町在住の酒井昭男さん(80)のご指導のもと、伝統的な技法により60年ぶりに保津川の筏が甦りました。
この筏は、今後、日吉ダム・インフォギャラリーにて展示されますので、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
また、南丹市日吉町郷土資料館では、ダムの底に沈んだかつての天若の集落の姿を描き続けた画家の井上辰夫氏の作品の展覧会「井上辰夫展 -消えゆく風景をキャンパスに-」が9月24日(月・祝)まで開催されています。
井上辰夫さん(1916-1997)は、瑞穂町在住の画家で、水没する以前の天若地区の絵を多数残された方です。詳しい説明は、南丹市日吉町郷土資料館のサイトをご覧ください。
日吉ダムの完成により、飲料水の確保だけではなく、下流域の洪水の危険性は大幅に減少しましたが、その一方で失われたものを忘れてはならない、と改めて感じました。
プロジェクト保津川 原田
| 固定リンク
「保津川筏復活プロジェクト」カテゴリの記事
- いかだをつくってみよう~その3~を開催しました。(2015.03.11)
- いかだをつくってみよう~その2~を開催しました。(2015.01.20)
- いかだをつくってみよう~その1~を開催しました。(2014.12.22)
- 12連筏の再現が新聞で紹介されました!(2014.12.21)
- 「いかだにのってみよう」を開催しました!(2014.09.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント