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2007年12月 2日 (日)

霧の朝

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以前にも亀岡盆地の霧の話を書きましたが、今朝も亀岡は濃い霧に包まれていました。

こんな濃い霧の日は、信じられないかも知れませんが、実はとても天気がいいのですよ。普通は、上空に行くほど温度が低く、地表付近は温度が高いわけですが、亀岡のように四方を山に囲まれた盆地状になった地形の場合、雲ひとつない晴れた夜には特有の濃い霧が発生します。

この濃い霧が発生するメカニズムは、というと、通常は、晴れた日には地表付近は太陽の熱を受けて暖かく、上空に行くほど温度が下がりますが、日が暮れてからも雲ひとつ無いような、よく晴れた夜には、昼間には暖められていた地面からどんどんと熱が逃げ(熱放射)、気温も下がっていきます。

これを放射冷却というのですが、放射冷却は、地面付近の風が弱いほど進みやすいという性質があります。亀岡のような盆地は周囲が山に囲まれていて、しかも風が弱いような場合には強い放射冷却現象が起こり、夜間には急激に気温が下がります。

このとき地面付近が適度に湿っていると、空気はやがて飽和に達して、霧が発生する、という仕組みなのです。亀岡には保津川のような大きな川とその支流がたくさんあり、また農地もたくさんあるため、十分な水分が供給されるため、濃い霧が連日のように発生するのです。

そして、周囲を山に囲まれているため、風も起こりにくく、霧は日の出を過ぎても残ることが多く、ひどい霧の日はお昼を過ぎても完全に晴れない、ということも珍しくありません。

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霧に煙る保津小橋。幻想的な眺めです。

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朝一番の保津川下りの船が出航の準備中。「ギィ~、ギィ~」と櫂を漕ぐ音とともに霧の中から現れる様は、まるで水墨画のような眺めです。

この時期、保津峡に入るとだんだんと霧も晴れ、見ごろを迎えた紅葉と、そして真っ青な空が現れるときの、そのコントラストは最高に美しいらしいですよ。

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日が昇ると、霧はどこへ行くのか、というと、太陽熱と共に霧も蒸発しますが、このとき地表が暖められ、上昇気流が発生して、写真のように山を駆け上っていくのです。なんともダイナミックな風景に、思わずシャッターを切りました。

その後は、今日もポカポカ暖かい一日でした。

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