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2008年4月12日 (土)

「亀岡の名水」と「みずになったふるさと」上映会

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今日は、亀岡市文化資料館主催の連続文化財講座(5)として、カッパ研究会世話人の鈴木康久さんによる「亀岡の名水」と、天若湖アートプロジェクト2007実行委員会の谷内春子さんたちによる「みずになったふるさと」の上映会が開催されました。

第1部の「亀岡の名水」では、京都に勝るとも劣らない、由緒ある名水が亀岡にも数多く存在していることが紹介されました。しかしながら、それがほとんど人に知られていないこと、そして現在でも地域の観光資源となりうるのに、まったく活かされていない、といった問題点も指摘されました。

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京都の名水は、そこに様々な物語があり、井戸が枯れても場所を変えて、名水が生き残ってきて、現在ではそれが立派な歴史遺産として、また観光資源として「生きている」のにたいして、亀岡では江戸時代の昔から、それをうまく商売に結びつけることもなく、いまや埋もれつつある、という指摘がなされていました。

私個人としては、現在の亀岡が抱える観光政策の問題点がまさに「名水」の現状に表れているように思います。地域がはるか昔から持ってきた文化を顧みることなく、場当たり的、付け焼刃的な一過性のイベントだけを行なって、それをどう活かすかを真剣に考えてこない、何か困ったら「京都」というブランドにおんぶに抱っこ。これでは、本当の地域の観光資源など育つはずもありません。

「亀岡の名水」とそれをはぐくむ「保津川」、もっともっと足元の文化を見つめていく必要があると思いました。

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第2部は、「みずになったふるさと」の上映会です。

この映画は、昨年秋の天若湖アートプロジェクトの際に上映されたもので、京都市芸大の学生である谷内春子さん、川波朋子さん、高橋みはるさん、中山佳子さんらのグループが、保津川の上流にある日吉ダム(南丹市日吉町)に沈んだ天若地区の住民であった人々に、当時の暮らしや移転の際のことをインタビューしたドキュメンタリー映画です。

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上映に先立って、監督を務められた京都市芸大の谷内春子さんの挨拶があり、撮影にあたって苦労したことや、思い出などのお話がありました。

京都や大阪の飲料水や工業用水を確保し、亀岡地区の洪水を防ぐ、という目的のために建設された巨大ダム、「日吉ダム」の、まさにその当事者とならざるを得なかった人々の口から発せられるメッセージは、ダムに賛成、反対、といった単純なことではなく、川によって結ばれている上流・下流、お互いの地域の人々が、お互いの地域に目を向けていくことの大切さを気づかせてくれます。

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映画の上映の後には、映画に登場される吉田加寿恵さんからのお話もありました。ふるさとの山や川のこと、都会に住む若い人たちが自分たちや自分たちの村のことに関心を持ってくれたことに対する感謝の気持ちなどをお話しされました。家々やダムが水の底に沈んでいくときの辛かったこと、それでも変わらぬ山々の姿に、自分たちの生活の記憶を留めていること、「身近な水に隠れた事実と歴史を知ること」の大切さを、改めて感じました。

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上映会の後は、会場の参加者からのコメントも寄せられました。改めて身近な水のことを考える、大変意義のある時間を持てたのではないか、と思います。

プロジェクト保津川としても、亀岡の名水の探訪や、この映画の上映会の開催などを実現したいなあ、と思いました。

さて、明日は亀岡の城下町を散策しながら清掃も行なう「城下町クリーンウォーク」です。名水のいくつかも訪ねる予定になっていますので、ぜひご参加ください。

プロジェクト保津川 原田

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