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2008年5月23日 (金)

京都CSR研究会で報告しました

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京都の企業の方や大学、NPO、NGO関係者が集まって開催されている京都CSR研究会が、本日、キャンパスプラザ京都にて開催されました。

プロジェクト保津川としては、GWに実施したバーベキューゴミ一掃作戦など、これまでの活動報告を行いました。

CSR(Corporate Social Responsibility)とは「企業の社会的責任」と訳され、近年では企業経営においても重要なテーマとされています。

近江商人の経営理念として知られる「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)の考えは、わが国のCSRの源流ともいわれています。

この「三方よし」、ルーツは亀岡にあったことをご存知でしょうか?

江戸時代、士農工商の身分制度に基づく封建社会において、商人の役割を肯定し、その在り方を説いた「石門心学」で知られる石田梅岩(1685-1744)。彼は現在の亀岡市東別院町の農家の次男として生まれ、京都の呉服店で奉公する傍ら、人の在り方について考えるようになりました。元禄バブルが崩壊して、無秩序な経済活動が行き詰まりを迎えていた頃の話です。そうして彼は、当時、憎むべきものとされていた商人の営利活動を積極的に認め、勤勉と倹約を奨励します。

「聴講料無料、出入り自由、女性もどうぞ…」。

これは梅岩が掲げた開講の行灯です。彼の分け隔てない講座はいつも大盛況だったそうです。彼は

「二重の利を取り、甘き毒を喰ひ、自死するやうなこと多かるべし」
「実の商人は、先も立、我も立つことを思うなり」

と述べました。京都の町衆にこの精神が広まり、やがて当時の新興商人であった近江商人の後世にも誇るべき「三方よし」とで知られる、企業理念として知られるようになりました。

営利活動を否定せず、「企業倫理」としてではなく、むしろ「持続可能なビジネスモデル」としての観点から、本業の中で社会的責任を果たしていくことの重要性を彼は説きました。これは、寄付や援助などいわば本業以外での「社会貢献」を中心とする欧米のCSR活動とは一線を画す考え方であり、現在の京都を代表する企業にも脈々と受け継がれています。

企業や大学、NPO、NGOの人が一同に会して定期的に研究会を開催するのは全国的にも珍しいそうです。京都には、規模はそれほど大きくはなくとも世界シェアがトップレベルという企業が実にたくさんあります。海外では "Kyoto Model" としても知られる京都経済。その根幹には、今もなお受け継がれている梅岩の説いた「商いの心」があるのかもしれませんね。

もし、石田梅岩が生きていたら、350年以上たってもその精神が脈々と受け継がれていることを、どんなふうに感じるのでしょうね。

  • 現在、京都府亀岡市の道の駅ガレリア亀岡内に石田梅巌記念施設「梅岩塾」が併設されています。亀岡にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

プロジェクト保津川  原田

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