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2008年9月 4日 (木)

伝統漁法による外来魚駆除が実施されます

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わが国で2ヶ所しかないない、国の天然記念物アユモドキの自然繁殖地である保津川流域。しかし、他の地域同様、保津川流域でも近年、ブラックバスやブルーギルなどの外来魚による在来種の食害が大きな問題となってきました。

そこで、アユモドキの保全に取り組まれている保津町のみなさんが、竹でできた伝統漁具「やな」をもちいた外来魚の捕獲作戦を計画されています。

かつては、稲刈りの前に用水路の水抜きをする際に、魚を獲る権利を入札し、やなをもちいて川魚を獲っていたそうです。「じゃこ講」などと呼ばれるこの仕組み、用水路という地域共有の場で、個人が漁をするための権利を得る方法として、そしてその入札金は地域のお祭りや道路の整備など、さまざまなことに使われるなど、保津川流域では広く見られた風習です。ほかにも、秋になれば山のマツタケを採る権利をやはり入札し、そのお金を地域のためにも役立てる、というような慣習もあります。当然、高く権利を落札してもらいたいなら、用水路や山の環境も良好に保たれていなければなりません。

実は、このような日本の伝統的な社会的システムが、近年では世界的にも注目されています。うまく利用すること、すなわち内在的なルールが機能することで、結果として資源の状態も良好に保たれる、いわば利用しながら環境保全も同時に実現してきたわけです。

今回のこの取り組み、単なる伝統技術の継承だけではない、人と地域、そして自然とのかかわり方を考えるきっかけになれば、と思います。

外来魚一掃へ昔の知恵  漁具「やな」作り、来月捕獲作戦

  伝統の川魚漁法で地元の川から外来魚を一掃しようと、京都府亀岡市保津町の住民たちが、竹製の漁具「やな」を手作りしている。9月14日の捕獲作戦当日 は、曽我谷川に大小3つの「やな」を仕掛ける予定で「古里の川再生とともに、地域文化の伝承にもつなげたい」と準備を進めている。

 「やな」は、細く裂いた竹をすだれのように組み、竹の間から水だけを通して魚を捕獲する漁具。稲の収穫前に用水路の水抜きを行う際、同町では水路で魚を捕る権利を入札し、農家が「やな」を仕掛けて貴重なタンパク源になる川魚を捕っていたという。

 用水路の改修などで、40年ほど前から川魚漁は行われなくなったが、その間に在来種を脅かす外来魚が激増。「途絶えつつある昔の知恵を復活させ、外来魚を一網打尽にしよう」と「やな」での捕獲作戦を発案した。

 当日は午後1時から、保津川右岸の曽我谷川河口に「やな」を仕掛ける。約60年ぶりに「やな」を作るという藤坂政美さん(79)は「昔は農家が自前で漁具を作り、家で代々受け継いできた。子どもたちにも漁を見てもらい、地域の文化や技を残していきたい」と話している。

(京都新聞8月30日付朝刊)

なお、今回の捕獲作戦は、9月14日(日)に行われます。プロジェクト保津川の定例清掃会が行われます。捕獲作戦はその後、午後1時から行われる、ということですので、ご興味のある方はぜひ見学されてみてはいかがでしょうか?筏プロジェクトとならぶ、もうひとつの保津川の「60年ぶり」、こちらも注目です!

(H)

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