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2008年10月12日 (日)

緊急事態!! 保津川のアユモドキ絶滅のピンチ!!

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上の写真が何か分かりますか?実はこれ、保津川流域に棲む国の天然記念物、アユモドキの生息域で捕獲されたブラックバスやブルーギル、その数400匹以上です。

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さる9月14日、地元の農家のみなさんの協力により、保津川に伝わる伝統漁法「やな」を用いた外来魚の駆除作戦が実施されました。

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アユモドキの保護に取り組むNPO法人「亀岡人と自然のネットワーク」を中心に行われた今回のプロジェクト、稲刈り前に用水路の水抜きを行うのにあわせて外来魚を一網打尽にしよう、という取り組みです。

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川の中の落差があるところに竹で編んだ「やな」が設けられ、流されてくる外来魚を一網打尽にしよう、というこの取り組み、なんとショッキングな結果が明らかになりました。大増殖しているブラックバスやブルーギルが400匹も捕獲されたのはいいとして、先月23日にも引き続き調査が行われたのですが今年生まれたばかりのアユモドキの稚魚がまったく見つからなかったのです!その結果、今年生まれた稚魚(当歳魚)の推定残存数はなんとゼロ!ちなみに2006年は、当歳魚は646匹、昨年は120匹が確認されています。さらに、1歳以上の個体数も昨年に比べなんと約7割も減少していた、というのです。

アユモドキの寿命が3~4年程度であることを考えると、このままでは間違いなく数年以内にアユモドキは絶滅してしまいます!

原因にはブラックバスやブルーギルといった外来魚のほかにも、夏の猛暑や渇水など複合的な要因が考えられますが、やはり外来魚の影響が非常に大きいのではないか、ということです。

アユモドキ、今年生まれ確認されず 亀岡・NPOが調査で推測

国の天然記念物の淡水魚・アユモドキの生息地、京都府亀岡市で、今年生まれのアユモドキの残存数がゼロと推測されることが、地元NPO法人(特定非営利活動法人)の調査で、7日までに分かった。1歳以上の個体数も激減しており、関係者は「亀岡のアユモドキが絶滅する」と心配している。

アユモドキは現在、岡山県の一部の河川と亀岡市内の桂川支流でのみ生息している、とされる。

環境省の委託を受けNPO法人「亀岡人と自然のネットワーク」が、桂川支流(同市保津町)の産卵水域で先月15、23日に調査。一定の範囲内で捕獲された個体数を基に、水域全体の生息数を推定した。その結果、6月に産卵が確認された当歳魚の残存数は、4年前の調査開始以来、初めてゼロとなった。2006年は、646匹で、昨年は120匹だった。さらに、1歳以上の個体数も昨年に比べ約7割減少していた、という。

アユモドキは、3-4歳に育つと産卵しなくなると考えられており「このまま減少が続けば、2、3年後には、ほぼ絶滅の状態になるのでは」(上田稔留同ネットワーク代表)としている。

調査顧問の岩田明久・京都大准教授は、当歳魚がいなかった理由として、ブラックバスなど外来魚が急増、捕食されたことに加えて、今夏の猛暑など生育環境の変化も原因とみている。岩田准教授は「外来魚を1匹でも多く駆除していかねばならない」と早急な対策を求めている。

(10月8日 京都新聞)

世界にたった2ヶ所しかないアユモドキの住む川が、このままでは「絶滅してしまった川」として名を残すことになります。人の手による環境の改変も、何とか生き延びてきたアユモドキが、単なる「趣味」の対象として無秩序に放流された外来魚によって駆逐されてしまう、そんな悲しい、そして恥ずかしい事態だけは何としても避けなければいけません。

保津川では、アユモドキだけではなく、すべての在来種の淡水魚の姿が、この夏はめっきりと減ってしまいました。一方で、ブラックバスやブルーギルは大増殖しています。保津川に迫る緊急事態、ぜひ川の「現在」に関心を持って、川やそこに暮らす生きものに目を向けてください。

(H)

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