第2回環境教室「保津川の川魚を食べよう!」を開催しました vol.2
鮎は1年に2度、旬があります。初夏から夏にかけて、川を遡ってぐんぐん大きくなる若鮎。そして、産卵のため海に下る落ち鮎。夏の鮎と違って体の色が赤っぽいのがお分かりになるでしょうか?これは鮎の婚姻色です。11月から12月にかけて、保津川では川を下る鮎の大群を見ることができます。このころになるとメスはお腹に卵を抱えるようになり、川を下って産卵場所に近づくころにはオスはまるで別の魚のように黒っぽく色を変えます。
焼き上がった鮎をみんなでガブリ!よく油がのって、香ばしく焼き上がった最高の味です!
かつては保津川の鮎は日本一の鮎と称され、皇室にも献上されていたほどです。今では残念ながら途中に堰が造られるなどしたために天然鮎の遡上はなくなって しまい、毎年春に漁協のみなさんによって稚魚が放流されています。それでも、こんなに大きく美味しい鮎が育つわけですから、川の恵みってありがたいもので す。いつかは天然鮎を復活させたいなあ、と思います。
ちなみに、鮎を焼くのに使った炭は、上流の南丹市日吉町にある「府民の森ひよし」の炭窯で作られた炭です。今では炭や薪を作るために森を利用することがなくなってしまい、そのことが森林の荒廃に拍車をかけたといわれています。そんな中で、かつての炭焼きの技術を絶やさないように、と始められた日吉での炭焼き、火力が強く、火の持ちも長い、いい炭です。
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鮎のあとは、鯉が登場。大きな姿に、ちびっこもビックリです!
まさに「まな板の上の鯉」。名人による鯉の解体ショーです。錦鯉は何度も目にしていても、食べるための鯉をさばくところを見るのは初めて、という方もたくさんいらっしゃいました。
あっという間にきれいにおろされて、大きな卵の塊も出てきました。この鯉はのちほど「鯉こく」(鯉の味噌汁)にしてみんなでいただきます。丹波地方では昔から、農業用のため池を使って鯉や鮒の養殖が盛んにおこなわれてきました。なかでも鯉は御馳走で、特に女の人が妊娠した時に、体力をつけて、母乳の出が良くなるように、と鯉を食べたそうです。
さて、みなさんが鮎を楽しまれているころ、調理実習室の中では、着々と次の準備が進んでいます。さsてさて、どんな料理が登場するのでしょう・・・?
つづく
(H)
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