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2009年7月 1日 (水)

第2回シンポジウム「ゴミは、なくせる」を開催しました!

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28日(土)、ガレリア亀岡で第2回シンポジウム「ゴミは、なくせる」を開催しました。今回のシンポジウムは、一昨年のプロジェクト保津川設立記念シンポジウム以来となるシンポジウムで、今回も亀岡市内はじめ近畿一円から40名もの方にお集まりいただき、ゴミ問題について活発な議論が行なわれました。

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今回のシンポジウムでは、まず基調講演として山形のNPO法人パートナーシップオフィス理事である金子博さんに、「川と海の漂着ごみの<見える化>~ゴミマップの活用を考える」と題して、ゴミマップの活用方法についてお話をいただきました。

金子さんたちが取り組まれてきた「最上川ゴミマップ」は、2003年には不法投棄物、2005年には漂着ゴミが最上川流域のどこに、どれくらいあるのかを分かりやすく示したものです。それ以前にも各地で川のゴミマップは存在していましたが、この「最上川ゴミマップ」は、ゴミの量についても定量的な方法によって明らかにしよう、という全国でも始めての取り組みとして有名になりました。

ゴミマップを通じて、自分たちの町が流域のほかの町と比べて、実はゴミがたくさんあった、ということや、人の手の届きにくいところにたくさんのゴミが漂着していることが明らかになったことで、その後の最上川流域でのゴミ問題に対する取り組みは大きく変わりました。また、多くの地域では、「説教くさい」ものであるがゆえに、ゴミマップが捨てられてゴミになっていたのですが、この最上川ゴミマップは、人気のプロの絵師による山形の絵地図を裏にプリントすることで、多くの人に見てもらえるようになったことなども紹介していただきました。

この山形で市民も参加して開発された、「分かりやすい漂着ゴミの評価手法」は、その後多くの地域で活用されるようになり、ついには漂着ゴミに悩んでいた多くの地域での一斉調査が行なわれるまでになりました。そして、現在、国会では漂着ゴミ対策に関する法律(「「美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律案(海岸漂着物等処理推進法案)」)が与野党の間で協議が行なわれ、超党派の議員立法として成立をめざすことで基本合意に至りましたが、その最新情報などもお話いただいました。

実は海や川の漂着ゴミは、善意で拾った人に処理の責任が発生する、というおかしなことになっています。そのため、海岸や河原の管理者である行政としても主体的にゴミ対策に乗り出しにくい側面があり、今回の法律はまずは海岸が中心ではありますが、管理者が負うべき責任として漂着ゴミ対策が明記されるなど、諸外国に比べて大きく遅れていた法制度の整備に大きな一歩となるものです。

誰でも参加できる方法でゴミマップを作って、その情報を広く共有することが世の中を動かす、そのことに、私たちも大変勇気付けられるものでした。

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続いて事例報告では、NPO法人町田発・ゼロ・ウェイストの会の小林美知さんから、「イベントごみゼロのまちをつくる 町田市民の挑戦」と題して、東京・町田市の取り組みを紹介していただきました。

亀岡でも、毎年花火大会や亀岡祭の際のゴミの散乱が大きな問題となっていますが、残念ながら本格的な対策はほとんどなされていないのが現状です。一方、東京・町田市では、「ゴミを埋めない、燃やさない」をキーワードにした、徹底的なゴミ削減に向けた取り組みが進んでいます。

とくにイベントゴミについては、6万人もの人が訪れる2年前の桜まつりでは3.6tもあったゴミを、毎年半減させ、今年はなんと600kgまでに削減することに成功されたそうです。ちなみにイベントゴミ・ゼロは市長さんの公約でもあるそうです。亀岡の「保津川花火大会」の人出は7万人といわれていますから、それほど変わらない規模ですが、ゴミの量は半端ではありません。

町田の桜まつりでは、屋台で利用する食器もリユース食器やリサイクル可能な食器を導入し、ゴミの分別回収を実施されているそうです。最近では、イベントの際にこのような食器を導入する例も増えてきていて、亀岡でも実現できないものか、と思いました。

また、普段の生活から出るゴミの削減に向けた取り組みもいろいろと進められていて、スーパーと協力して全国で初めてレジ袋の撤廃を実現したり、生ゴミも処理機の無料配布や購入補助などを通じて、堆肥化を進めているそうです。

今、各地の花火大会で、さまざまな挑戦が始まっています。秋田県大館市の花火大会では会場からの「ゴミは持ち帰らないで!」と訴えることで、ゴミの拡散防止に大きな成果を挙げています。新潟県長岡市では「マナー日本一の花火大会」を目指されていますし、亀岡のお隣、南丹市八木町の花火大会でも地元のエコレンジャーのみなさんの活躍で、8tものゴミの削減に成功されています。

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基調講演と事例報告の後はテーブルごとに、では私たち市民はゴミ削減に向けてどのようなすればいいのか、グループディスカッションを行ないました。取材中の新聞記者さんを、取材(笑)

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今回のシンポジウムは、日本の中でも先進的な取り組みを進めている2つの事例を紹介していただきました。他の地域でやっていることが、私たちの地域でできない訳はない、そういう意味で大きな勇気を分けていただけたような気がします。

花火大会のゴミひとつをとっても、他の地域ではいろいろな対策が講じられて大きな成果を挙げられています。翌朝に、大勢のボランティアの市民の力で打ち上げ会場周辺だけは何とかキレイに戻る、そのこと自体は素晴らしいことですが、それで満足し ない、本腰を入れた取り組みが必要な時期に来ていると思います。

プロジェクト保津川としても、花火大会の主催者である商工会議所や観光協会などにゴミ削減に向けた申し入れを行なうよう申し入れを行ない、対策を話し合うなど、一つずつ、出来ることを始めています。

美しい保津川で、美しい花火大会、実現したいですね!

(H)

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