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2009年9月11日 (金)

保津川筏復活プロジェクト2009が行われました その2

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材木を筏に組む作業は、試行錯誤の連続でした。昨年の筏組みの際は、元筏士の酒井さんと上田さんに教わりながらの作業でしたが、今回は自分たちだけで行わなければいけません。たとえば上の写真は、不揃いだった材木の長さをそろえるためにノコギリで切っているところです。

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昨年の筏に使った材木は、床柱に使う北山杉の磨き丸太用材木でした。しかし今年は、山から切り出したばかりの「原木」。太さや長さも正確には揃っておらず、曲がっている材木もあったり、と去年とは勝手がずいぶん異なり、せっかく組み上げた筏をいったんばらして再度組みなおす、ということも何度もありました。時間を気にしながらも、「ああでもない、こうでもない」、と自分たちで考え、試行錯誤しながらの作業はいい経験になったと思います。

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ずっと川につかって筏に組む材木を支えてくれていた学生スタッフも、カン打ちに挑戦。簡単そうに見えて、まっすぐ打ち込むのはこれまたなかなか難しいものです。

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こうして組まれた筏を、まずは順番に並べます。同じように見えるそれぞれの筏ですが、何連目かによって微妙に組み方が違います。したがって、連結作業がしやすいように、順番に並べておく必要があるのです。

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藤蔓と樫の木、そしてカンで連結された筏。このとき、きつくカンを打ちすぎるとあとで抜けなくなったり、とちゅうで樫の木が折れてしまう原因にもなります。かといって打ち込みが甘いと、こんどはカンがぬけてしまう可能性もあります。とちゅうで筏がばらけないようにするには、適度な遊びが必要というわけですが、ではそれがどの程度なのか、経験の少ない私たちには未知の世界、こういったことのひとつひとつが難しいものです。

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まず、1連目と2連目を連結します。1連目と2連目には舵棒が備わり、筏も首を振るように連結しないといけないという重要な場所。また舵棒は左右の舵を取るだけではなく、落差のある急流に突っ込む際にぐっと下に押さえつけることで鼻先を上げ、水中に筏が突っ込むのを防ぐ役割も果たします。ある意味で峡谷を下るための工夫がぎゅっと濃縮された、大事な部分。教わった内容をひとつひとつ思い出しながら連結作業を進めていきます。

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連結作業を進める中で、舵棒を取り付ける場所に用いる樫の木が、用意してきたものでは細すぎることがわかりました。そこで、船頭さんが山に入って適当な樫の木を切り出すことになりました。

この船頭さんは、以前は庭師をされていた方なんですが、興味深いお話をおしえていただきました。それは、木を切る際には、木に対して「ごめんな」と必ず声をかける、ということでした。理由は何であれ、人の都合で木の命を奪うわけですから、木に対して謝らないといけない、と師匠から教えられたそうです。そうしないと、事故にあう、とも。

庭師時代、若い後輩が「そんなことない」と言っていたそうですが、ある時、ヒマラヤスギの大木を伐採する仕事が入ったそうです。すると、その人の夢の中に明日切られる木が出てきて、「切らないで」と訴えてきたそうです。それを迷信、というのは簡単なことかもしれません。でも、自然の中では人間は小さな存在、そういう謙虚な気持ちを忘れないでいたいものですね。

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さあ、いよいよ6連の筏が全貌を現しました。全長24m、去年よりも材木1本あたりの長さが1m長くなり、本来の姿に近づきました。でも昔の筏はこの倍以上の53m程度、といいますからいったいどんなものだったんだろう、とも思います。改めて、昔の人の技のすごさを感じますね。

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出発前、片井さんを囲んでスタッフ一同で記念撮影。学生スタッフのみなさんも、寒い中、ほんとうにお疲れさまでした。

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筏を操る船頭さんチームもライフジャケットを着込んで、出発準備。

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伴走して撮影と救護にあたるラフティングチームも準備OKです。

さあ、いよいよ半世紀ぶりの保津峡の筏流しの再現、どんな旅になるのでしょう?!

つづく

(H)

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