船頭さんたちの舟の修繕作業
ずらっと並んだ舟のベンチ。1艘につき6つの座席があるのですが、夏場の舟としては60艘以上あるので単純に計算しても360枚以上あることになります。そのひとつひとつを手作業で点検し、ビニールレザーを張替えたり、傷みの激しいものは新しく作り直したり、といった作業を船頭さんたち自らの手で行っておられます。
作業小屋の奥には、完成した座席と、舟を漕ぐのに使うまっさらの櫂が綺麗に並べられていました。
12月に行われた「保津川下りヒストリカルツアー」でもご紹介しましたが、保津川下りの舟は、船頭さんたち自らの手で管理されています。最近までは組合に専属の船大工さんがいらっしゃいました。また、それより以前は亀岡市内にもたくさんの船大工さんがいらしたので、そういった人々によってこの川を下る舟は作られていました。しかし、昨年、定年で船大工さんが退職されたのをきっかけに、「自分たちの舟は自分たちで守りしていこう」と、若い船頭さんたちが立ち上がられました。これは実に江戸時代以来のことだそうです。
景色やスリルだけではなく、この地域に脈々と伝わる川の文化、そういうものを訪れていただいた方に楽しみながら知っていただけたらなあ、と思います。
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